
エネルギーを生み出す仕組みについて
体を動かすエネルギーは、2種類のエンジンがあります。
解糖エンジンとミトコンドリアエンジン
一つは、炭水化物を糖に変え瞬発力を生む「解糖エンジン」、もう一つは、酸素を燃料にして持続力を生み出す「ミトコンドリアエンジン」です。
30歳代~40歳代の若いころは、ごはんやパンなどの炭水化物を燃料とする「解糖エンジン」がメインですが、50歳代になると、「解糖エンジン」から「ミトコンドリアエンジン」にメインが切り替わります。
「解糖エンジン」は32~36度で活発化するのに対し、「ミトコンドリアエンジン」は、37度以上で活発化します。
白砂糖のような糖を摂りすぎると、体温が下がり「解糖エンジン」が活発化します。すると「ミトコンドリアエンジン」の働きが悪くなってエネルギーが持続せず、すぐにお腹がすき糖を摂る、という悪循環に陥ってしまいます。
各エンジンを知って食事に応用しましょう
50歳代を過ぎても今までのようにごはんやパンの炭水化物やお菓子などを多く食べていると「解糖エンジン」が活性になり、「ミトコンドリアエンジン」がうまく回りません。
糖質を摂りすぎると、活性酸素を作ってしまうことで長寿遺伝子にスイッチが入りにくくなり、細胞を傷つけてしまいます。
傷つけられた細胞は劣化し、数を減らしたりがん化します。
また、糖質を摂りすぎて活性酸素が増え脳内にたまってしまうと、認知症の原因になるとも言われています。
糖質は腸内の悪玉菌のエサになり、悪玉菌を増殖させるため腸内環境を悪化してしまいます。糖質を摂りすぎることによる弊害はとても大きいのです。
体に取り込む糖質には気をつけましょう
年齢を重ねる程、糖質の過剰摂取は命に危険を及ぼすリスクが高くなると言っても過言ではありません。40歳代できちんと準備をしておく事が、人生後半にも良い影響があたえられます。
酸素が重要
「ミトコンドリアエンジン」を活性さたせるために必要なのは、「酸素」です。
そのためには、体温を高く保つ事が重要なのです。
例えばマッサージをしたり、呼吸に合わせて体をゆっくりと動かすヨガや太極拳がお薦めです。このように体を動かす習慣もつけていくと良いでしょう。