
ケイ素って不足するの?
ある論文の中では、ケイ素は様々な食材に含まれているので不足気味になる可能性は低いのではないかと考察しています。
ケイ素はミネラルの一種なので、最近はオリゴスキャンという機会を手のひらに充てるだけで、簡単に測定できます。
ホリスティキュアで行った結果から言うと、ケイ素が不足気味の方はとても多いのです。
足りてない時どうやって摂取する?
実際、食品にかなりの量のケイ素化合物が存在していても、不溶性形態で存在していると、胃腸管に直接吸収することができないのです。食物中に存在するケイ素化合物は、胃の酸性環境で可溶化され、オルトケイ酸(OSA )[Si(OH)4]になれば、吸収される可能性があります。
しかし、加齢的変化や他のピロリ菌・胃切除などによって、胃酸の分泌が落ちると、体内に取り込みやすいケイ酸塩つまりOSAに変換できにくくなります。
OSAは、飲料水やビールを含む他の液体中に存在するケイ素に由来する主なタイプであり、ヒトに最も容易に利用可能なケイ素化合物の形態と考えられています。
ケイ素の補給には、ビールやケイ素含有量の高い自然水がいいことになりますが、ボトル詰めしたときにケイ素化合物が不安定になる可能性も示唆されていますが、まだ詳しくはわかっていません。
ただ、あまりに高濃度のOSAをサプリ化(飲むサプリなど)しても逆に体内に吸収利用されにくいという報告もあります。
ケイ素は取りすぎも不足もダメ
では、ケイ素がオリゴスキャン結果で不足気味の人は積極的にケイ素サプリを取り入れたほうが良いのでしょうか?
ミネラルは不足でも弊害が起きますが、逆に多すぎても弊害が起きる栄養素なのですが、ケイ素は摂取上限がまだはっきりわかっていません。
従って、私は現段階ではケイ素不測の方には、ケイ素が含まれている食品をしっかりとり、胃酸の分泌を助けしっかり吸収できるようにしてあげることと、ケイ素含有の自然水の摂取をおすすめしています。
ケイ素サプリの安全性は?
私の栄養学の師、ドクターママドウは、「まだ安全性が充分に確立されていないから、必要以上に取りすぎないほうが良い。」との見解でした。その理由としてオーバーになった場合排泄させるのが難しいミネラルであること、オーバーになると細胞の働きが悪くなるとの見解でした。
また、私が調べた限りでは、ケイ素サプリの安全性についての論文は見つかりませんでした。従って私は、ケイ素サプリはまだ安全性が確認されていないものとして使用しない立場に立ち、ケイ素含有の自然水を必要な方には摂取していただいています。もちろんアルコール依存症にならない程度にビールも良いかもしれません。
そのほかのケイ素含有量の多い食品は他には、玄米などの穀類・蛤・帆立・ジャガイモなどです。
コラーゲンの生成に重要なケイ素ですが、実はアルツハイマーとの関連の研究も進んでいます。この話はまた別の機会にしますね。
