柔軟剤って有害?

柔軟剤は衣服をふんわりと仕上げるため、洗濯の際に使用することがあります。ですが、柔軟剤にはにおいのきついものもあり、洗濯の際に使用してから数日間はただようほど強烈なことが多いです。そのためにおいによって体調が優れなくなることもあります。柔軟剤や洗濯洗剤といったものに触れることで起こる症状を化学物質過敏症と呼びます。
化学物質過敏症って?
化学物質過敏症は、人によって症状が異なりますが、頭痛や吐き気、ひどい場合にはうつ症状が出ることもあります。この他、かゆみや湿疹、咳、鼻水が出てきます。
陽イオン系合成界面活性剤について
柔軟剤には、肌触りを良くするために、アルキルアミドアミンやジアルキルアンモニウムといった陽イオン系合成界面活性剤が使用されています。静電気を起こさなくする効果もあるため、冬など乾燥した時期には重宝しますが、陽イオン系合成界面活性剤は皮膚に浸透し、皮膚障害や粘膜障害を起こす危険性があります。ジアルキルアンモニウムは肌触りを良くするほか、殺菌作用もあり、子供の場合皮膚に影響が出やすくなります。特に子供のアレルギーの一つであるアトピー性皮膚炎の場合、さらに悪化してしまう危険性があります。この他、洗浄力の強い洗剤に含まれている直鎖アルキルベンゼンスルホンやアルキル硫酸エステルナトリウムも毒性が強いです。
陰イオン系界面活性剤
直鎖アルキルベンゼンスルホンとアルキル硫酸エステルナトリウムは陰イオン系界面活性剤の一つで、皮膚のタンパク質を壊してしまい、様々なアレルギーや皮膚障害を起こすことがあります。洗浄力が強い場合、この2つの物質のいずれかが含まれていることがあるので、注意するようにしましょう。
非イオン系合成界面活性剤
非イオン系合成界面活性剤の一つ、ポリオキシエチレンアルキルエーテルもたんぱく質に影響し、アレルギーを起こす危険性があります。子供のアレルギーが気になる場合は、できるだけこれらの合成界面活性剤が含まれていないものを使用します。
最後に
柔軟剤を使用する場合は、無香料のものを選びましょう。無香料といっても、そのような香料もありますので、できるだけ自然なものでできている物を選ぶのがベストです。なお、柔軟剤は体についた汗を衣服に吸い取りにくくなるため蒸れやすくなり、さらにかゆみが悪化したり、アトピーがなおりにくくなったりすることがあります。できるだけにおいのきついものや合成系のものが含まれているものは使用を控えるようにされると良いです。
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