簡単にできるストレッチ
予防に勝る治療はありません。
東洋医学には「未病」という考え方があります。
健康診断をしても病名はつきませんが、それでもそのまま放置しておると病気を発症する恐れがある状態のことを言います。
現代社会は健康で日々を過ごすには大変難しい社会だと言えます。
一度、発病すると経済的な損失は勿論のこと、人生の全ての歯車が狂うこともあります。
だから、この「未病」の状態が発症する前に自分で自分の健康を管理することがとても大切なポイントになります。
ストレッチする時間がない?
健康管理のためのストレッチをお勧めしても仕事に追われて時間がないとよく言われます。
しかしそれでも、誰でも朝起きると歯を磨きます。
それと同じくらいに「時間を取らない」「簡単にできる」「器具もいらない」をテーマにしたストレッチがあります。
ここでお勧めするストレッチはプロの療術師を目指して勉強中の若い人が、毎日健康管理のために取り入れているストレッチです。
歯を磨くと同じ感覚で毎日続けて健康管理をして下さい。
「老化は足(脚)から始まる」
まず足(脚)の長さを揃えることから始めましょう。Q、どんな方法で足(脚)の長さを測るのですか?
イラスト・足(脚)の長さを測るの図を参照して下さい。

1)フラットな床に腰を下ろして座り両足(脚)を伸ばします。
2)つま先は腰幅に広げます。
3)右手を左足のつま先に伸ばして左足の親指をつまんで下さい。
4)左手を右足のつま先に伸ばして足の親指をつまんで下さい。 ※3)4)の動作の時、指先がつまめなくても無理はしないでください。
5)足の親指のつまみやすい方が短くなっている方の足です。
※足の親指が持てなかったケースでは伸ばして手が良く伸びた方が短くなっています。
6)短くなっている方の足を覚えておいてください。
この長さの違いを揃えないと身体全体が歪んでそれが原因でいろいろな病気を発症してきます。Q、どんな方法で足(脚)の長さを揃えるのですか?
イラスト・足(脚)の筋肉の図と、図の1を参照して下さい。

1)足が短くなっている方の足から始めます。
イラスト・足(脚)の筋肉の図を参照して下さい。
太股の真上を図の1を使って、内股のつけ根から膝までを5センチ間隔で少し痛いくらいに押しては離しながら、5回位繰り返して揉みます。2)イラスト・足(脚)の筋肉の図を参照して下さい。
腰の付け根から膝までを5センチ間隔で少し痛いくらいに押しては離しながら、5回位繰り返して揉みます。3)長い方の足は短い足の方の半分くらいを同じように揉みます。

4)イラスト・大腿の内側を参照して下さい。
足の短い方の太股の内側に縦に凹んだ筋がⅠ本あります。
その筋を親指の腹を使って内股の付け根から膝までを少し痛いくらい押しては離しながら、5回位繰り返して揉みます。5)長い方の足は短い方の半分くらいを同じように揉みます。
※両足(脚)の長さ測り比べた時の最初の動作をします。
略、同じ感覚で左右の足(脚)の親指がつまめるようになったかを確認します。6)左右でまだ差がある時は4)の動作を3回位追加して下さい。これで第一ステップのストレレッチは終わります。
次は第二ステップに移りますが、第一ステップを毎日繰り返してみて下さい。
骨盤の高さが揃い、上半身を支えている骨盤の歪みが矯正されてくるようになります。骨盤が支えている脊椎(背骨)も正常になりつつ、全身の機能が修復されて真の健康が取り戻せるかもしれません。
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